・「何だか肩が重だるいな…」
・「パソコンを長く使ったから肩が張っているな…」
・「いつも首・肩がバキバキだな…」
こういった、いわゆる『肩こり』症状。
ご自身だけでなく、周りのお知り合いにも
同じような辛さを感じている方が多くいませんか?
三軒茶屋にあります、当あすウェルスポーツ鍼灸整骨院にも
肩こりを訴えて来院される方がたくさんいらっしゃいます。
それもそのはず、
厚生労働省の2004年に行われた国民生活基礎調査によると、
日本人の身体の不調を訴える自覚症状の中で
「肩こり」は男性で2位! 女性では、なんと1位!!
ほぼ毎回のように「肩こり」が男女とも上位を占めており、
しかも、その人口は年々増加していることも分かっています。
もはや日本人の国民病ともいわれる「肩こり」。
そんな肩こりは日本人には多いですが、
欧米人には明確な肩こり症状はないとも言われています。
ではなぜ肩こりを訴える日本人はこれほどまでに多いのでしょうか?
ここでは、肩こりのメカニズムについて紹介していきます。
目次
本を読んだり、パソコンをしたり…
実際、別に対して動かしていないのに、
首や肩が痛くなるのはおかしいと思いませんか?
肩こりの原因には、実は人間の人体構造が深く関っているのです。
こちらでは、なぜ肩こりになってしまうのか?
人の構造から紐解いて肩こりに対する理解を深めていきましょう。
人間の身体は、背中にある背骨によって支えられています。
その背骨は、上は頭蓋骨から下は骨盤まで24個の骨の連なりで形成されており、
上から順に首の骨、胸の骨、腰の骨という3つの部分に分けられます。
これらの背骨は、緩やかなカーブを前後に描いており、
横からみるとS字の形になっています。
人間はこのS字のおかげで上手くバランスを保ち、
2本足で立つことが出来るとも言われています。
そして、背骨は2本足で立つ為のバランス力だけでなく、
上体をかがめたり、反らしたり、ひねったり、倒したりと、
全身の多様な動きに対応できるのです。
身体のバランスを保ちながら様々な動きをする役割は、
肩こりの発生に大きく関係しており、
その中でも首部分の7つの骨からなる「首の骨」と、
身体の一番外側にある「肩の関節」は、特に肩こりと深い関係があります。
人間の身体の中で一番上にある「頭」。
実は…
ボーリングの球と同じくらいの重さがある
という事をご存知でしょうか?
人の頭の重さは、だいたい体重の8%~13%くらいと言われ、
平均すると5~7kgくらいです。
(文献により差があり、個人差が大きいですが…)
ちなみにボーリングの球は1ポンド=約450gなので、
人の頭はだいたい11~15ポンドぐらいの重さです。
そんな重さのある頭を支えている首の骨は、胸と腰の骨に比べて、
・前に倒す時は約60度
・後ろには約50度
・横方向に倒すのは約50度
・頭を倒さず左右に捻るのはそれぞれ約70度
と大きく動く可動範囲が特徴です。
その重い頭を支えながら前後左右に動かすために、
首の骨やその周りにある筋肉には
常に大きな負担が掛かってしまうのは当然ですよね?
ボーリングの球とほぼ同じ重さの頭を支えている首の骨。
そして「肩の関節」も腕の重さを支える支柱となっているのです。
次は肩の関節について見ていきましょう。
人間の身体の一番外側にある関節の肩関節。
人の腕の重さは約6.5%と言われています。
体重60㎏の方であれば、約4㎏なので両腕の重さは約8㎏。
両肩で1リットルの牛乳パック約8個分の重さを支えていることになります。
さらに肩の関節は首の骨と同様、
動きが大きい点と重いものを支えている点に関して、共通しています。
肩から吊り下げられている牛乳パック4個分の重い「腕」を支えながら、
かつ、可動域が大きくて様々な動きをする結果、
肩こりを含めた肩や首の障害を引き起こします。
肩こりはなぜ起こるの?~知っておこう肩の構造~
首・肩の構造を理解して頂けた上で、
いったいどの筋肉が肩こりを引き起こしているのでしょうか?
それはずばり… 僧帽筋 (そうぼうきん) と呼ばれる筋肉です。
僧帽筋は首から背中、肩にかけて幅広く付いている大きな筋肉で、
肩甲骨の動きに関わっているだけではなく、
首や背中を伸ばして支える役割も担っています。
では何故、僧帽筋は肩こりを引き起こしやすいのか?
人体構造とリンクさせながら理解していきましょう。
僧帽筋は背中や肩に幅広く付いている筋肉なので、
首から肩甲骨と肩の両方を吊り下げているような構造になっています。
こういった構造上、
ただ真っ直ぐ立っているだけでも
常に腕と頭部・肩甲骨を持ち上げている状態、
筋肉が常に緊張し続けている状態となり、
結果として肩こりを引き起こしやすくなります。
身体が冷えると肩の動きが悪くなったり、痛みが増す事はありませんか?
例えば、
ゆっくり湯船につかった時とシャワーだけで終わった時、
その後ストレッチを行った場合、
湯船につかった後の方が筋肉を伸ばしやすく、
身体も楽になるという事はお分かりだと思いますし、
そういった経験もあるかと思います。
これには身体の中を流れる血流が関係しているのですが、
この血流と骨格・筋肉が肩こりにも大きく影響している、
という事をご紹介していきます。
最近、
ふくらはぎを揉んで健康になる!
代謝が上がってダイエット効果もある!
長生きする!
などがネットや本、テレビなどで見たり聞いたりしたことはないでしょうか?
心臓がポンプの働きをして血液を送り出し、
足の筋肉が収縮する事によってまた心臓へ血液を戻します。
ですので、ふくらはぎ(足)は第2の心臓とも言われ、
ふくらはぎの筋肉を柔らかくすることで、全身の血流を良い状態にし、
疲労物質を溜め込みにくくする事が出来ます。
これは首や肩においても同様の事が考えられ、
同一の姿勢をキープする時間が増えたり、
長時間不良姿勢でいる事によって、筋肉は収縮し続け、
疲労物質を溜め込んでしまい、肩こりを引き起こしてしまいます。
普段から運動している方と、
デスクワークが多く、運動する機会が少ない方だと
圧倒的に後者の方が肩こりを訴える方は多いと思います。
現代社会は情報化システムが進化し続けており、
パソコンはもちろんの事、スマートフォンやタブレットなどと
無縁な生活は考えられない環境となりました。
パソコン作業で起こりやすい身体的疲労は、主に目・首・肩です。
今や子どもの生活をみても、パソコンやゲームなどに費やす時間が増え、
若年層でも首・肩への負担が大きくなっているようです。
また、便利で快適になった生活への変化とともに、
運動不足、生活習慣の乱れ、ストレスなどで、
多くの人の慢性的な肩こりは避けられない状況になっています。
肩こりの原因は大きく分けて
「病気が原因でない肩こり」
「病気が原因でおこる肩こり」
という2つに分類することが出来ます。
普段の生活で起こりやすいのは断然「病気が原因でない肩こり」の方です。
上記でも紹介しましたが、
この肩こりの主な原因は血流の悪さ・血行不良です。
悪い姿勢や体型、疲労やストレス、生活習慣や老化現象などによって、
肩の筋肉が緊張し血行が悪くなると、筋肉に酸素や栄養が不足し、
乳酸などの疲労物質が排出されずに蓄積されます。
これを繰り返すごとに、
筋肉は少しずつ硬い筋肉、肩こりに変わっていきます。
肩こりを放置しておくと、このような悪循環を繰り返してしまいます。
これが「病気が原因でない肩こり」が起こるメカニズムです。
ですから「病気が原因でない肩こり」は、
血行を良くする事・血行が悪くならないようにする事が
症状改善の最大のポイントとなります。
一方「病気が原因でおこる肩こり」とは、
病気があってその症状のひとつとして現れる肩こりのことです。
重大な病気が原因となっているケースもありますので、
「ただの肩こりだから…」「別に気にする事はない」
などと甘くみるのは禁物で、
取り返しのつかない段階まで病気が進行しないように、
肩こり症状が著しくひどい場合は医師に診てもらい、原因を調べましょう。
特に肩こりと共に以下の症状があらわれたら、
「病気が原因の肩こり」かもしれません。
・肩こりの痛みが強いとき、痛みが増すとき
・手がしびれて、力が入らないとき
・肩から指まで冷たい感じがするとき
・ひどい頭痛がするとき
・熱っぽさがあるとき
・胸の辺りや背中に痛みがあり、息苦しさを感じる時
このような場合の肩こりは
背骨や肩甲骨の疾患
心臓・肺・循環器系・内科系疾患
眼科疾患
うつなどの精神疾患
などの可能性があります。
早期の発見・治療が大事です。
初めの方でもお伝えしましたが、
日本人は欧米人と比べるとはるかに肩こりを訴える数が多いです。
それは一体なぜなのでしょうか?
結論から言うとその答えは、筋肉の量です。
もちろん上記で述べている人体構造から考えると、
肩こりは骨格や筋肉、そして血流が影響しているのですが、
欧米人の場合は特に骨格・体格に見合った適正な量の筋肉があるので、
全身の動きの中で
頭部や腕などのバランスを十分に取りながら生活できています。
しかし、
筋肉量が比較的少ない日本人、特に女性の方は姿勢を正しく保ったり、
身体を動かす際にかかる身体への負担を筋肉たちがまかないきれず、
過剰に酷使された結果、
オーバーワークとなってしまい、肩こりを引き起こしてしまうのです。
もしかしたら、自分は病気で肩を痛めているんじゃないか?
慢性的な肩こりがずっと治らなくて、生活が辛い。
などなど。
肩こりでお悩みの方は、
ぜひ三軒茶屋にある当あすウェルスポーツ鍼灸整骨院までご連絡ください。
ただマッサージや鍼灸でお身体をほぐすだけでなく、
ひとりひとりの症状に合わせて、
問診・視診・触診の3つのステップで症状の状況を掴み、
バラエティ豊富なメニューで、
あなたの症状を緩和するご案内をさせていただければと思います。
その他、何か気になるところがございましたら、
いつでも三軒茶屋の当院までお越しくださいませ。
【TEL】03-6453-2577
【受付時間】9:30~12:30、15:00〜20:00
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