2016年5月13日

【バスケ女子必見!!】スポーツ中に起こる膝の靭帯損傷について

あすウェルスポーツ鍼灸整骨院
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スポーツをしていて膝が痛くなるのはよくあることで、

そういった経験がある方もいらっしゃると思います!

 

立っている時、膝関節は常に体重を支えている上に、

歩いたり、走ったり、ジャンプする時に大変重要になる関節ですので、

膝に痛みが出るのもうなずけますね……

 

 

 

この膝関節が痛みにより機能しなくなると、

スポーツ活動はもちろん、日常生活にも影響が出てしまいます。

 

そこで今回は、

スポーツ活動中に起こる膝のケガの中でも重症となりやすい

「靭帯の損傷」について解説していきます!

 

 

 

膝関節の構造はどうなっている?

 

まずは膝関節の構造から見ていきましょう!

 

 

 

膝関節は太ももの骨の

大腿骨(だいたいこつ)

 

 

 

 

 

 

 

 

脛骨

下腿の骨の脛骨(けいこつ)

 

 

 

 

 

 

 

 

膝蓋骨

そして、よく皆さんが「膝のお皿」と呼ぶ

膝蓋骨(しつがいこつ)で形成されています。

 

 

 

 

 

 

 

股関節は球関節(きゅうかんせつ)といい、

骨と骨が噛み合って安定しています。

 

それに比べて

膝関節は、脛骨の上に大腿骨が乗っているだけで、

骨と骨との噛み合わせがなく大変不安定です。

 

脛骨の関節面は平らな形をしていて、

その上を大腿骨頭が転がるようにして動きます。

 

 

 

しかし、当たり前の事ですが、

普段歩いていても、激しいスポーツをしていても、

膝関節が外れることはありませんよね?

 

では、骨の安定性が低いのになぜ安定しているのでしょうか?

 

 

 

ここで出てくるのが今回の主役、靭帯です!

 

靭帯には骨と骨を繋ぎ止める役割があり、体の至る所に存在します。

膝関節では骨の安定性が悪い分、靭帯による安定性が高くなります。

 

 

 

膝の靭帯とは?

 

膝関節は主に4つの靭帯で安定性が保たれています。

 

膝関節の中にある
(1) 前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)
(2) 後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)

膝の内側にある
(3) 内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)

外側にある
(4) 外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)

 

これら4つの靭帯が働き、膝のぐらつきを抑えていますが、

この靭帯が伸びたり切れてしまうことで、膝の安定性が失われてしまいます。

 

 

 

では、この4つの靭帯について、もっと詳しく見ていきましょう!

 

 

 

1.前十字靭帯

 

前十字靭帯(前から見た膝)

前十字靭帯は、大腿骨の後外側から前に走り、

脛骨前内側に付着します。

 

膝の前方の安定性を担う靭帯なので、

脛骨が前方へ飛び出るのを防ぐ働きや、

下腿が内側に回旋するのを防ぎます。

 

 

 

・膝にタックルをされるなどで外力が直接加わり損傷
・ジャンプの着地や急激な切り返しで膝を捻ってしまう

など、前十字靭帯は、外力が直接加わらずに損傷する場合があります。

 

 

 

前十字靭帯を断裂した時には、膝がずれるような感覚や、

「ブチッ」「バチッ」といった音が聞こえることもあります。

そして膝の痛みや関節の中に血液が溜まることにより膝が腫れます。

 

 

 

また、前十字靭帯の損傷や断裂によって膝関節の安定性が失われると、

「膝崩れ」といい、歩行中など荷重がかかった際に

ガクッと亜脱臼を起こすことがあります。

 

この膝崩れを起こすと、

大腿骨と脛骨の間にあるクッションの役割をする半月板も

二次的に損傷されてしまいます

 

前十字靭帯を断裂し膝崩れを繰り返す場合、

前十字靭帯を再建することが多いようです。

 

 

 

2.後十字靭帯

 

後十字靭帯(後から見た膝)後十字靭帯は、大腿骨外前方から

脛骨の内後方に付着します。

 

後十字靭帯は脛骨が後方へ移動するのと、

下腿が内側に回旋するのを制動します。

 

 

 

 

後十字靭帯の損傷はコンタクトスポーツで生じることがほとんどで、

軽く膝を曲げた状態で膝の前面を打撲するような動作で受傷します。

よって膝前面に打撲の痕や擦りむいた痕が残っている場合もあります。

 

症状は、前十字靭帯に比べて痛みや腫れは少なく、

自覚症状がない場合もあります。

 

 

 

完全に断裂すると、起立時や階段を下りる際の膝痛の原因になります。

また、スポーツ時などに膝崩れを起こすこともあります。

 

しかし、前十字靭帯に比べて後十字靭帯は約2倍の太さと強度なので、

前十字靭帯に比べて損傷する頻度は少ないです。

 

 

 

3.内側側副靭帯

 

内側側副靭帯

内側側副靭帯は、

膝の内側にある靭帯です。

 

膝の外反(膝に対して外側から

内側に向かって外力が働く)と、

下腿が外側に回旋する動きを止めます。

 

 

 

スポーツ活動中では、

膝の外側から人が倒れてきたり、外側からタックルを食らったりし、

大きな外反力が加わることで内側側副靭帯が伸ばされて損傷します。

 

その他、膝に外力が加わるだけでなく、

ジャンプの着地の際に膝が内側に入り、

内側側副靭帯が伸ばされて損傷することもあります。

 

症状は、膝の内側の痛み、圧痛、腫れが生じます。

また、重症の場合膝のぐらつきを感じることもあります。

 

 

 

また、内側側副靭帯は内側半月板と密着しています。

よって内側側副靭帯を損傷すると、

一緒に内側半月板も損傷することもあります。

 

 

 

4.外側側副靭帯

 

外側側副靭帯

外側側副靭帯は、

膝の外側にある靭帯です。

 

 

 

 

 

 

 

前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯に比べて

損傷されることは少ないです。

 

また、外側側副靭帯が単独で損傷するのはまれで、

他の靭帯や半月板の損傷と合併して起こることが多いようです。

 

 

 

膝の内側からタックルを受けるなど、

膝に内反力(膝に対して内側から外側に向かって外力が働く)が加わることで、

外側側副靭帯が伸ばされて損傷します。

 

外側側副靭帯が損傷すると外側の痛み、腫れ、圧痛があります。

その他、膝の不安定感やぐらつきを感じることがあります。

 

 

 

靭帯損傷を起こしやすい肢位

 

靭帯を損傷しやすい肢位というものがあります。

その肢位とは、KNEE IN & TOE OUTと言われるものです。

 

Knee=膝   In=内側

Toe=つま先  Out=外側

 

つまり、膝が内側に入り、つま先が外側を向く肢位の事です。

 

 

 

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この肢位は、膝関節の内側が伸ばされ、さらに捻じれが加わり、

前十字靭帯や内側側副靭帯、半月板が損傷されやすくなります。

 

このような肢位でストップやジャンプの着地をしてしまうと、

靭帯損傷へ繋がってしまいます。

 

 

 

KNEE IN & TOE OUTになる原因は様々あります。

 

元々の体のアライメントや偏平足、ある部位の筋力低下、

それともただ単にジャンプする時に膝が内側に入るクセであったり……

 

スポーツの中でKNEE IN & TOE OUTを

避けるように意識することももちろん大事ですが、

それだけで修正するのは中々難しいです。

 

 

 

・筋力低下からくる ⇒ 低下している筋肉の筋力トレーニング

・着地やジャンプの踏切り時、膝が内側に入るクセ ⇒ 正しい動作の練習

 

といったように、原因の改善をしていかなければなりません。

 

 

 

膝の靭帯損傷は女性に多い?

 

スポーツ現場での前十字靭帯損傷の発生件数は、

あるデータ(様々な種目の競技者の統計)によると、

1000人中 0.18人の発生、と高い発生率ではないようです。

 

しかし、15~25歳のバスケットボールをしている女子の発生率は

50人中 1人の発生、と急激に高くなります。

 

では、バスケットボールをしている女性の発生率が高いのはなぜでしょうか?

 

 

 

それは、まずバスケットボールの競技特性が考えられます。

バスケットボールは急激なストップや方向転換、ジャンプが大変多い競技です。

 

トップスピードからの急激なストップ、方向転換は、

膝関節に大きな捻じれが加わることや、

ジャンプの着地の際も膝が内側に入り受傷しやすい動作になります。

 

 

 

ちなみに、バスケットボール以外の競技でも、

急激な切り返しやジャンプ、体のコンタクトが多い競技は発生しやすくなります。

(サッカー、ハンドボール、タグビー、レスリング、スキーなど)

 

 

 

次に、女性に多いと言われる原因を以下に挙げます。

 

 

 

女性の膝の靭帯損傷が多い理由① 骨盤の広さ

 

女性の骨盤は妊娠、出産に適応するため男性より広くなっています。

 

そのため、股関節の位置が体の中心より離れた位置になり、

大腿骨の内側に入ってくる角度が大きくなります。

 

すると必然的に膝が内側に入りやすくなり、動作の中でKNEE INしやすくなります。

 

 

 

女性の膝の靭帯損傷が多い理由② 関節弛緩性

 

関節弛緩性とは関節の緩さの事を言います。

関節が緩いというのは関節の動く範囲が大きいということです。

 

この関節弛緩性は個人差がありますが、

ホルモンの影響により全体的に男性より女性の方が高いと言われています。

 

関節可動域が広ければ関節の安定性は低くなるので、

靭帯損傷のリスクが高くなります。

 

 

 

女性の膝の靭帯損傷が多い理由③ 筋力が弱い

 

女性は男性に比べホルモンの関係上筋肉がつきにくく、

男性より筋力が弱い傾向にあります。

 

上記のように、関節弛緩性が高いと関節の不安定性も高くなるため、

関節周りの筋力が発揮することで関節を安定させますので、

その筋力が弱い女性は靭帯を損傷しやすいと言えます。

 

 

 

おわりに……

 

今回は膝関節の靭帯損傷について解説しました!

 

 

 

膝を始めとする靭帯の損傷や断裂は、

スポーツからの長期離脱を強いられますので、

競技を行う上で非常に大きな問題になります。

 

そうなる前に、ケガの発生を防ぐための

筋力トレーニング動き作りを行いましょう!

 

 

 

三軒茶屋にあります、当あすウェルスポーツ鍼灸整骨院では、

障害予防や再発予防のトレーニングも行っております。

 

膝はもちろん、身体についての様々なお悩みは、

ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

 

 

 

 


 

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