【スポーツ現場で多発!】肉離れとは?

あすウェルスポーツ鍼灸整骨院
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三軒茶屋にあります、当『あすウェルスポーツ鍼灸整骨院』には、

スポーツ中に肉離れを起こしたと思われる患者様が多数いらっしゃいます。

 

 

 

よく野球中継なんかで

「〇〇選手が肉離れを起こしました。」

のようなニュースが話題になることがありますよね。

 

肉離れは、スポーツ現場では比較的起こりやすい傷害で、

肉離れを経験したことがある方も多くいるかと思います。

 

ただし、

肉離れの対処法の知識を熟知している方は、そう多くないようです。

 

 

 

実は、しっかりと肉離れの基礎知識を身に付けておけば

予防ができたり、万が一発症してしまっても、

完治までの期間に大きな差が生まれるのです!

 

そこで今回は、

肉離れの原因や対策、治療方法などを詳しくご紹介させていただきます。

 

そもそも、肉離れって何?

 

スポーツをあまり行わない人や運動が苦手な人には、

馴染みが薄いかもしれません。

 

そもそも、肉離れとは何なのでしょうか?

 

 

 

簡潔に言ってしまうと、肉離れとは、

筋肉が急激に伸び縮みすることによって

筋線維や筋肉を覆う筋膜が損傷するものです。

 

ダッシュやジャンプ、切り返しなどの動作で起こりやすくなります。

 

 

 

肉離れはこんな症状!

 

「肉離れというものは、何となく分かった。」

 

それでは、実際どんな症状なのでしょうか?

 

 

 

ダッシュした瞬間ブチッといった…
ジャンプして着地の瞬間急に筋肉に痛みが走った…

こんな経験をした事ありませんか?

 

これだけでは判断できませんが、肉離れの可能性が高いです。

 

 

 

肉離れを起こした瞬間はブチッや、

バリバリなどと音を感じることがあり、

その部分に痛みが走ります。

 

 

 

さらに、肉離れを起こした部分に、

・圧痛(押すと痛みが出る)
・ストレッチ痛(肉離れを起こした筋肉を伸ばすと痛みが出る)

・運動痛(肉離れを起こした筋肉を自分で動かした時に痛みが出る)

が出ます。

 

 

 

また、重症度が高いとアザのようなものができます。

これは筋肉の中の毛細血管が切れてしまうことで起こる内出血です。

 

重度の肉離れでは、筋肉に陥凹がみられます。

この場合、手術が必要になることが多いです。

 

 

 

肉離れは以下の重症度に分類されます。

 

【肉離れの重症度】

Ⅰ度(軽症)  筋線維の微細損傷
Ⅱ度(中等症) 筋線維の一部損傷、部分断裂
Ⅲ度(重症)  筋肉の部分断裂、完全断裂

 

 

 

肉離れはどこに起きるの?

 

肉離れがどこに起きるかというと、実は太ももや腕だけではありません。

基本的には、

どこの筋肉でも過度に伸ばされれば肉離れは起きてしまいます。

 

しかし、競技特性によって肉離れが起きやすい筋肉は異なります。

一般的には、肉離れが特に起きやすいのが以下の筋肉です。

 

 

 

・大腿四頭筋(大腿前面)

 

大腿四頭筋は太ももの前面にある筋肉で4つに分かれます。

主に膝を伸ばす時に作用する筋肉です。

 

大腿四頭筋の中で大腿直筋という筋肉は膝を伸ばす時だけでなく、

股関節を曲げる時にも作用します。

 

大腿直筋は大腿四頭筋の中でも

唯一、膝関節と股関節をまたぐ二関節筋であるために

大腿四頭筋の中で最も肉離れが起こりやすい筋肉です。

 

 

 

・ハムストリングス(大腿後面)

 

ハムストリングスは太ももの後面の筋肉で、

内側の半膜様筋、半腱様筋、外側の大腿二頭筋からなります。

 

主に膝を曲げる動作や股関節を伸ばす動作などに作用します。

特に外側の大腿二頭筋に最も肉離れが起こりやすいです。

 

 

 

・腓腹筋(ふくらはぎ)

 

腓腹筋はふくらはぎの筋肉で、

深層にあるヒラメ筋の上にかぶさるようにあります。

 

つま先を下に向ける動作や膝を曲げる動作で作用します。

ジャンプ動作や疾走時、床を蹴る時に大きな力を発揮します。

 

 

 

肉離れが発症する原因は?

 

では、肉離れはなぜ発症してしまうのでしょうか?

以下のものが肉離れが発症してしまう主な原因になります。

 

 

 

・筋肉の柔軟性の欠如

 

筋肉の柔軟性が低いと、筋肉が伸ばされた時に損傷しやすくなります。

 

 

 

・筋温の低下

 

筋肉の温度は、筋肉の柔軟性に影響してきます。

 

筋肉の温度が上がっている状態では伸び縮みしやすいですが、

筋肉の温度が低い状態では伸び縮みしにくく、

肉離れが起きやすくなります。

 

 

 

・筋肉の疲労

 

筋肉は疲労すると硬くなりますので、

柔軟性が低くなり、肉離れが起こりやすくなります。

 

 

 

・ウォーミングアップ不足

 

運動前にウォーミングアップを行うことで、

筋肉の温度を上げ、柔軟にします。

 

筋肉の温度が低い状態で急に運動を行うと、

肉離れを起こしやすくなります。

 

 

 

・動作の不良フォーム

 

ランニングフォームやジャンプ動作などのフォームが悪いことで

一定の筋肉に負担がかかり、

また、過度に伸ばされることで肉離れに繋がります。

 

 

 

・水分不足

 

水分が不足すると筋肉の柔軟性低下へ繋がるので、

肉離れが起きやすくなります。

 

 

 

こんな人は肉離れを起こしやすい!

 

肉離れとは、激痛を伴うもの。

出来るかぎり、発症しないようにしたいものです。

 

実際問題、どんな人が肉離れになりやすいのでしょうか?

具体的には、下記の2つが該当する方は、要注意となります。

 

 

 

①身体が硬い人

 

皆さんもお分かりだと思いますが、

身体が硬い人は筋肉の柔軟性が低い傾向にあります。

 

柔軟性が高い人と低い人では、

断然、柔軟性が低い人の方が肉離れを起こしやすくなります。

 

古くなった輪ゴムをイメージして頂ければわかりやすいと思います。

古くなった輪ゴムは硬くなりすぐに切れてしまいます。

筋肉も同じで柔軟性が無ければ切れやすくなります。

 

 

 

筋肉の柔軟性は筋肉の温度にも関係しています。

冬は寒くなり、筋肉の温度も下がりやすくなります。

 

筋肉の温度が下がると硬くなってしまい

柔軟性が低下してしまいます。

 

寒くなる冬は要注意です。

 

 

 

②普段運動をしていない人

 

こんな経験はないでしょうか?

・運動会でかなり久しぶりに走った途端、ブチッ!といってしまった…
・医療機関で診てもらったら肉離れと診断された…

 

普段運動をしていない人の筋肉は負荷に慣れていません。

その状態で急に運動をして、筋肉に急激に大きな負荷が加わり、

筋肉が負荷に耐え切れず損傷してしまうというケースです。

 

 

 

年齢が高くなると筋肉を動かす機会が減り、

筋力・柔軟性が低下します。

 

その状態で急に運動をして筋肉に負荷が加わり、

肉離れが発生してしまいます。

 

 

 

肉離れにならないためにも、

日頃から運動をしたりストレッチしたりすることを

心がけておくことが大切です。

 

久しぶりのスポーツならば、

特に念入りにストレッチをしてからのぞみましょう。

 

 

 

肉離れは応急処置が大事!

 

あらゆる予防をした。念入りにストレッチもおこなった。

それでも、肉離れになってしまう可能性は0ではありません!

 

 

 

皆さんは痛みを伴うようなケガをしてしまった時、

どのような応急処置を行っていますか?

 

「面倒だ」とか「たぶん軽症だから」と言って、

何もしていないという方は少なくないと思います。

 

ケガの場合は、応急処置を早急にするかしないかで、

完治までの時間が大幅に変わってきますよね。

 

 

 

肉離れも同じです。

 

軽い肉離れだからといって応急処置を怠ると、

時間が経つにつれ患部の状態が悪化し、

完治まで長時間を要します。

 

また、再発しやすくもなるので応急処置はなるべく早く行うようにしましょう。

 

 

 

それでは、肉離れの応急処置は具体的に何をしたら良いのでしょうか?

 

スポーツをしている人なら馴染み深いとは思いますが、

RICE処置が適切な処置になります。

 

 

 

RICE処置とは、患部に対して

・安静(REST)
・冷却(ICE)

・圧迫(COMPRESSION)
・挙上(ELEVATION)

を行う処置で、英語の頭文字をつなげたものです。

 

これはケガをした後、炎症が広がらないことを目的に行います。

 

 

 

アイシングは

20分~30分間行い、1時間休むというサイクルを続けましょう。

 

アイシングを行う際、受傷した筋肉を伸ばした状態ではなく、

なるべく収縮させた状態でアイシングを行います。

 

 

 

肉離れのアイシングは、コールドスプレーでも代用できるの?

 

コールドスプレーからはマイナス温度の冷気が噴射され、

一時的に痛覚麻痺の効果が得られますが、

肉離れの応急処置としては不十分です。

 

患部の表面は冷たい感覚はありますが、

深部の冷却効果はほとんど見込めません。

 

やはり氷で冷やすのが一番です。

 

 

 

肉離れの応急処置で、湿布は使っても大丈夫?

 

湿布は温湿布と冷湿布があります。

温湿布は患部を温め、患部の循環が促進されるものなので、

応急処置として使うと症状を悪化させてしまいます。

 

冷湿布は消炎鎮痛薬など炎症を抑える成分が入っていますが、

冷却効果としてみるとアイシングと比べてかなり劣ります。

 

受傷直後はアイシングを行い、

アイシングをできない就寝時などは冷湿布を使うと効果的です。

 

 

 

急性期、慢性期の治療

 

現場での応急処置ができたら次に考えるべきは、治療です。

 

ケガをした場合、急性期と慢性期での治療内容は変わってきます。

状況状態に合わせてご紹介させていただきます。

 

 

 

・急性期

炎症がある期間は急性期になります。

 

炎症は肉離れの程度にもよりますが、受傷から2、3日続きます。

急性期ではとにかく患部を安静にして、アイシングを継続し、

早く炎症を抑えるようにします。

 

 

 

急性期に患部を温めてしまうと血液循環が促進され、

炎症が強まり逆効果となってしまいます。

 

また、患部を動かしても血液循環が良くなり、

炎症が増強するのでなるべく安静にしましょう。

 

 

 

当院の治療器「インディバアクティブ」では非熱モードで行うことで、

患部を温めることなく、損傷した組織の回復を促し、

炎症を抑える効果があるので、この時期にとても有効です。

 

 

 

・慢性期

患部の痛みや熱感が無くなってきたら慢性期に入ります。

慢性期は患部の血液循環を良くし、組織の修復を促進します。

 

この時期の当院で行う治療を紹介します。

 

 

 

・インディバセラピー

 

慢性期のインディバセラピーは温熱モードで行います。

患部が温まり、筋肉の柔軟性が高まると同時に、

痛めた筋肉の修復を促進します。

 

 

 

・鍼治療

 

肉離れを起こすと損傷した部分に、

硬くなったしこりのようなものができることがあります。

 

その場合、硬くなった部分に直接鍼を打つ場合もありますし、

硬くなった部分を挟んで鍼を打ち、その部分に微弱の電気を流す、

低周波鍼通電療法を行う場合もあります。

 

鍼治療は血流を良くし、硬結や緊張を取り除く効果があるので

肉離れの治療に効果的です。

 

 

 

・運動療法

 

再発防止のためのリハビリも行います。

ストレッチや筋力トレーニングを行い、

筋機能を高めていく事が重要になります。

 

 

 

まずはストレッチを行い、関節可動域を広げていきます。

インディバセラピーや干渉波で患部を温め、

柔軟にした状態でストレッチを行うとより効果的です。

 

損傷した部分の柔軟性は低下しているので、

急激に伸ばすと再び損傷してしまいます。

反動をつけず、ゆっくり20秒~30秒ほど伸ばしていきましょう。

 

1日3セットから始め、

慣れてきたら少しずつセット数を増やしていきましょう。

過度に伸ばし過ぎず、気持ちいいと感じるくらいまで伸ばします。

 

 

 

筋肉の柔軟性が改善したら筋力トレーニングを行っていきます。

始めは低負荷から開始し、慣れてきたら徐々に負荷を上げていきます。

 

いきなり高い負荷で行うと、

せっかく修復してきた筋肉がまた損傷してしまう危険性があります。

 

 

 

三軒茶屋にある当院では、

患部の状態チェック、リスク管理の徹底、再発防止まで

しっかりサポートしていきます!

 

 

 

肉離れは再発しやすい!

 

とてつもない痛みを伴う肉離れ。

実はやっかいなことに、

一度肉離れを起こした部分は再び起こしやすくなります。

 

度重なる肉離れで、

引退に追い込まれたスポーツ選手も多くいるほど・・・。

 

何度も何度も、肉離れを繰り返してしまうなんて、

考えただけでも、とても恐ろしいですよね。

 

では、なぜ肉離れは再発しやすいのでしょうか?

 

 

 

肉離れが再発しやすい理由としては……

 

肉離れを起こし、断裂した部分の出血をすると、血腫ができます。

(※血腫とは、血が固まって滞留してしまったものを差します。)

 

ここで、治りかけの傷をイメージしてみてください。

治りかけの傷は、かさぶたが出来たりして、どんどん固くなっていきますよね。

 

血が固まって滞留したものが数か月かけて少しずつ傷を治していくのですが、

その間は治りかけの傷のように、

組織の伸び縮みが正常にできなくなってしまうのです。

 

 

 

当然、

筋肉の柔軟性や、耐久性も他の部位よりも劣ってしまうので、

肉離れの再発につながりやすくなるのです。 

 

 

 

肉離れの再発を防ぐためには!?

 

二度と肉離れは経験したくない…
また起こりそうでいつもビクビクしながらスポーツをしている…

 

やはり一度肉離れを経験してしまうと、

こんな風に思っている方は多くいるのではないでしょうか?

 

そう思ってスポーツをしていても全力を出し切れないものです。

再発防止のための対策をお話ししていきたいと思います。

 

 

 

・筋肉の柔軟性

 

上述したように、普段から筋肉の柔軟性を保っておく事が重要になります。

運動を行う前後にはストレッチをして筋肉を柔軟にしておくと良いでしょう。

 

また、ストレッチを行う事で血流が良くなり、

筋肉内の疲労物質が流される事で疲労回復の効果もあるので、

肉離れ予防に効果的です。

 

 

 

・筋力

 

こちらも上述したように、筋力の維持は予防になります。

 

筋力が不足している部位を酷使することでも

肉離れが起きやすくなりますので、

普段から筋力トレーニングを行い、肉離れを予防しましょう。

 

 

 

・筋肉の疲労回復

 

筋肉に疲労が溜まると筋肉が硬くなり、柔軟性が低下します。

この状態で運動をすると肉離れを起こしやすくなります。

ストレッチやマッサージを行い、筋肉の疲労を除去しましょう。

 

 

 

・運動前後のウォーミングアップ、クールダウン

 

運動前のウォーミングアップを行う事で筋肉の温度を上げ、

柔軟にすることで肉離れを予防できます。

ジョギングなどで筋温を高めた後にストレッチを十分に行うと良いでしょう。

 

運動後はクールダウンをしっかり行いましょう。

運動後、軽くジョギングすることで血液中に溜まった疲労物質を流し、

筋肉の疲労を軽減します。

 

 

 

・水分補給

 

水分が不足していると筋肉の柔軟性低下へつながり、

筋肉が損傷しやすくなります。 こまめな水分摂取が大切です。

 

 

 

おわりに

 

肉離れの病態や原因、再発予防などお話ししてきました。

 

どうしても力んでしまったりすると、肉離れは起こしやすくなります。

やはり肉離れはスポーツをする皆さんにとって身近な傷害だと思います。

 

 

 

肉離れを起こしてしまった方や肉離れでお悩みの方は、

まずは、三軒茶屋にあります、

『あすウェルスポーツ鍼灸整骨院』にご相談ください!

 

肉離れの治療はもちろん、アフターケアや再発防止のストレッチ方法、

スポーツをする上で欠かせない予備知識まで

合わせてご案内させていただきます。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また次回をお楽しみに!

 

 

 


 

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