「どんな症状に対して効果があるのか?」
「痛みや安全性については大丈夫なのだろうか?」
などの疑問があり、鍼灸治療に興味をお持ちでも、
なかなか足を運べないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、
鍼灸治療の効果・メカニズム・安全性・歴史についてまとめてみました。
鍼灸治療をお考えの方は、ぜひご覧ください!
目次
鍼灸は「しんきゅう」もしくは「はり・きゅう」と呼ばれ、
中国に起源をもつ東洋医学の一分野です。
人体にある経穴(ツボ)に鍼を刺入したり、
灸をすえたりして刺激することで病気を治していく施術です。
身体の血行を促進させたり、
「気」(エネルギーの流れ)のバランスを整えたりすることで、
身体の内側から症状を整えていきます。
身体に本来備わっている自然治癒力を引き出す面が強いため、
慢性的な症状に対しても効果が認められています。
鍼灸治療が中国から日本に伝えられたのは
6世紀の初め頃の飛鳥時代だと言われています。
その後、漢方薬とともに明治時代まで長く日本の医学の主流となりました。
明治以降は西洋医学が主流となりましたが、
近年になり医院はもちろん公的な研究機関や教育機関も増え、
再び注目を集めています。
肩凝り・腰痛・神経痛・関節炎などの治療が代表的ですが、
その他にも多くの症状に効果があります。
神経痛・神経麻痺・脳卒中後遺症・自律神経失調症など、
神経系疾患にも効果があります。
その他には、頭痛・めまい・不眠などの症状にも有効性が認められています。
関節炎・リウマチ・五十肩・腱鞘炎・腰痛などに高い効果を発揮します。
骨折や打撲などの後遺症改善にも効果的です。
動脈硬化症・高血圧・低血圧・心臓神経症などにも効果があります。
動悸や息切れといった症状の治療も可能です。
その他、胃炎・下痢・便秘などの消化器系疾患、気管支炎・喘息などの呼吸器系疾患、
また、更年期障害を始めとした婦人科系疾患などにも効果が認められています。
西洋医学のように薬や手術で特定の病気を治していく治療ではありませんが、
その分、人体に備わった治癒力を引き出し、幅広い症状に対応が可能です。
鍼を刺したり、灸をすえたりするため、
「痛い・熱いのではないのか?」
という不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。
それぞれの安全性についてご説明します!
現在では、鍼は「管鍼法」と呼ばれる円形の金属、
もしくは合成樹脂の筒を使った無痛の治療が一般的で、
ほとんど痛みはありません。
症状によっては、刺入時に鈍い痛みが伴うことがありますが、
ツボへの刺激が行われている証拠ですのでご安心ください!
また、1度限りで使い捨てできるディスポーザブル鍼や、
鍼の消毒用の高温高圧式滅菌装置オートクレーブなどが普及し、
衛生面でも安心してご利用いただけるようになっています。
灸には、皮膚に直接「艾(もぐさ)」を乗せて着火する直接灸と、
間に空間や緩衝材を挟む間接灸があります。
直接灸でも、痛みを感じるほどの熱さのものはほとんどなく、
心地よい熱さといった程度です。
ただし直接灸の場合は、皮膚に水泡ができたり灸の跡が残ったりしますので、
その点のみ、あらかじめご了承ください。
健康保険内で治療が受けられるかどうかも気になる点だと思います。
鍼灸治療は、治療内容によって健康保険で受けられるかどうかが変わってきます。
具体的には、
神経痛・リウマチ・腰痛・五十肩・頚腕症候群・外傷・むち打ち
などが該当します。
同意書も必要となるため、治療を受ける前に必ず鍼灸院に問い合わせましょう。
※当あすウェルスポーツ鍼灸整骨院では、
健康保険内での鍼灸治療は受け付けておりません。
鍼灸治療は、単純に痛みを取るだけではなく、
最終的には身体全体を整えていく治療です。
もちろん1度の治療で良くなる方もいらっしゃいますが、
継続的な治療で徐々に効果を出していくやり方が一般的です。
すぐに効果が出ないからといって焦らずに、
受ける側も自分の身体への理解を深めながら治療を行っていくことが大切です!